神聖ヰリヤ帝国・TOPへ砂漠の民ユダヤ人が、遥か北の大地まで運んだ、華やかな哀愁ある民謡たち。
吟遊詩人とは、あるときは、歌う密偵。
「イリヤン日記」#11−なぞの名曲『ハバナギラ』−3.

・・な、なんと。フィギュアスケートで、『ハバナギラ』使ってる演技、みつけた!
それも、か〜なり有名どころ。プルシェンコの’99年世界選のSP。
何回も見直したビデオなのに、なぜいままで気づかなかったんだろう・・。

※フィギュアスケートにくわしくないかたのために・・
プルシェンコとは、数回、世界選チャンピオンとなった、ロシアの男子フィギュアスケーター。02ソルトレイク冬季五輪の銀メダリスト。SP=ショート・プログラム。2本滑るうちの、先に滑る、時間が短いほうのアレです。


弁解させてもらえば、ビデオの中でここだけきょくたんに音が悪く、ほとんど聴きとれん。それも、かなりのまったりテンポにアレンジしたオーケストラ演奏で、原型をとどめてなかった。ロシア民謡のひとつかな? ぐらいに思ってた。プル子ちゃん、ルバシカ服をアレンジしたような衣装で滑ってたし。

でもじっさい、ロシア民謡と、イスラエル民謡って、かたや大雪原、かたや大砂漠、両極端のようだけど、聴いてみると意外と似てる。使う楽器や、アレンジにもよるけど、思わず踊り出したくなるような、はなやかな哀愁が。
聴けばだれでも知ってる、フォークダンスの名曲『行商人』は、私の持ってるCDの、ロシア民謡集にも、イスラエル民謡集にも、どっちにも入ってる。タイトルも同じ「カロヴシュカ」だし。いったいどっちが先で、どっちに伝えたんだろう? いったい、どうつながってるんだろう? シルクロードか? ふしぎだ〜。なぞは深まる一方だ。

ちなみに、むかしの“行商人”てのは、敵国に潜入して情報を集める、いわば諜報部員の役目をしてたと、ものの本に書いてある。紅やおしろい売り歩きつつ尾行したり、夜なきソバ屋に化けて張りこみしてた『鬼平』の密偵みたいなもんか。
ついでに吟遊詩人てのも、敵国に入りこんでさぐった情報を、即興詩に乗せて、さりげなく仲間に伝えてたそうな・・。
そう考えると、イリヤが流しのギター弾きに化けてたのも、納得がゆく。あれは、仲間にケンカ売って逮捕され、わざと悪名高い刑務所に潜入するきっかけ作りと、夜のチマタで情報あつめする任務とを、かねてたのかもしれん。

後記:
そのご、05年欧州選でも、フランスのコンテスティって選手がFP(=フリー・プログラム、長い方の演技)で、「シンドラーのリスト」のヴァイオリン曲につなげて「ハバナギラ」使ってた。ユダヤつながりですな。
解説者が「ラストはハバナギラでしたが、この曲を使うなら、それに合う速さで動けなくては」って言ってたから、フィギュアスケートでは、けっこうよく使われてる曲なのかもしれない。

イスラエルとロシアのつながりは、たぶん、バビロニアに滅ぼされて国を失ったユダヤ人が、ロシアに流れて、お国の民謡を伝えたんだろう。ロシア系ユダヤ人は現在でも、数が多いそうだ。そして欧州とおなじように、ここでも差別をうけた。「どこへでもいいから、とにかく立ち退け」・・ってのが、あの『屋根の上のヴァイオリン弾き』のテーマだったよな〜。忘れてた。
そこまでは判る。しかし、それがどう、イリヤとつながる・・??
う〜む。いぜん謎は深い。つづきは、いずれ。
また何か判明したら、この項、書き足します。
04.9/17記
05.03/17加筆
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