神聖ヰリヤ帝国・TOPへコロネル=マクシミリアン=ネクサーU世。すでに獲物の喰らいかたを熟知した若き獣の、優雅な獰猛に匂いたつ、禁断の軍服姿。
「イリヤン日記」#6−アメリカ大陸“制服”作戦?

いやあ、ついに出ましたぜ〜『ナポ・ソロ』第4シーズンに、大傑作が!!!
正直いって、第4シーズンはあんまり期待してなくて、なんとなく見てたんだが。
イリヤってば、ほとんど毎週のように、とっつかまってクスリ浸けにされたり(#70『凶弾相討つ』)、とっつかまって洗脳されてナポさんに会ったとたん撃ったり(#72『カリヴのクリアキン』)、とっつかまって麻酔注射うたれて病院から連れ去られたり(#73『12時の殺人鬼』。この話もけっこう好きだが)・・。そりゃ、イリヤのラチられ話は、白状すりゃ大好きだがf(^ー^; あんまりつづくと、さすがに

「えーかげんにせい! あんたはピーチ姫か!?」

って、テレビに向って叫んでたりしてな〜(笑)
いや、話としては面白いんだけど。イリヤにもうちょいトップ・エージェントらしさも見せてほしいな、って気がしちゃうんだな。もう、第1シーズンほど若くはないんだし。
かといって、あまりにもきっちりキレイに話がまとまってても、不満が残る。どっかブッとんでてくれなくちゃ『ナポ・ソロ』見た気せんのよ〜。などと、ぶつぶつ文句いってたら・・出たよぉ、ついに。

#75『アメリカ大陸征服作戦』。おお、まさか・・イリヤの、ナチス軍服すがたをおがめようとは・・!
いや、ナチス軍服そのものじゃなくて、形はあんなかんじで、色は淡い青なんだけど。
はー。生きてりゃたまにはいいことあるわね・・:o(T▽T)o:
ねんのため・・ナチスの思想が好きなわけじゃないです。ただナチス軍服を、ひたすらデザインとして美しいと思うだけ。そういう人って、けっこう多いのよ。越路吹雪だって久世光彦だって「大きな声じゃ言えないが、ナチス軍服って美しいと思う」って言ってたもんね〜! 開高健いわく「野蛮を美で表現したもの、それがナチスの軍服である」。ちらっとでも美意識らしきものがあるなら、魅せられて当然なんだ、あの秀逸なデザインは。

うん・・じつは、着たらきっと似合うだろうな、とは思ってた。マッカラム様って典型的なアングロ・サクソン顔だし、金髪碧眼だし。ナチスの軍服なんて、「華麗なる金髪の野獣」(byニーチェ)の若い男にいちばん似合うように作られてんだもんね。いちど見てみたいとは、ずっと思ってた。でも・・。
ひっかかるのは、あの『大脱走』の、ナチスに射殺されたアシュレイ=ピットのことが頭にあったから。いけない、そんなこと考えちゃだめ、と思ってたよ。
まさかその、わが夢の、禁断のイメージを、じっさいにやってくれちゃうとはなあ・・。
それも、なにやら確信犯ぽい。物語は「刑務所から脱走」シーンから始まるし。穴は掘らんが(笑)
なにより、敵方がよこした迎えの車に乗るシーンのイリヤは、スーツすがたで、帽子かぶって、メガネかけてた。このへんの話の流れはあとで書くが。
銀ぶちメガネ、スーツ、帽子がなんとなく頭に合ってないとこまで(これでスーツの色が青で、チェックのジレ着てなかったら)、アシュレイ=ピットそのまんまじゃん・・!?
ここまでやるか・・タメ息が出た。

物語は、服役中のA級戦犯・元ナチの天才科学者の、刑務所脱走シーンからはじまる。
なにやら怪しげな装置(一種の洗脳機)を看守に向け、門をあけさせ、白昼に堂々と脱出。迎えにきた仲間の車で逃亡。
そこを、スクープ狙いでこっそり盗み撮りしてた女性カメラマンあり。彼女の撮った写真も、れいの洗脳機でピンボケにされてしまう。でも彼女は、車のなかにいた、脱走の手助けした奴の顔を目撃。
この女性、あとでイリヤにはじめて会った瞬間、
「あら? あんた、あいつらの仲間ね。あの迎えの車の中にいたでしょ?」などという。これが伏線。
この脱走計画に、ナチ将校コロネル・マクシミリアン・ネクサー(いつも思うんだが『ナポ・ソロ』ってほんと登場人物のネーミングがうまい・・)の息子が一味にくわわってる、という情報が入る。
用心深い奴だったのか、ナチ将校だった父(※すでに死去)のも、父そっくりだという息子のほうも、顔写真は1枚もない。
ところが、たまたまイリヤが、このネクサーの息子と撃ち合いになり、射殺する。
地面に倒れたその顔をよくよく見ると、あ〜らふしぎ、イリヤそっくり・・。
(もちろんマッカラム様2役だけど、ネクサーの息子の方は、なかなか顔を映さないよう上手に撮ってた)

そぅ〜なんです。イリヤがこのネクサーの息子に化けて、敵方に潜入するんだー。
話の作り自体は、マーク・トウェーン『王子と乞食』、萩尾望都『トーマの心臓』あたりを思い出して笑っちまったが・・あかの他人で偶然そっくりな人間なんて、そうそうおますかいな、と思いつつ。

れいの、アシュレイ=ピットそっくりのすがたのイリヤを、敵方が迎えにきた車の中。
イリヤは「暑いな。ドイツじゃ冬だ」などと言いつつ、走ってる車の中で軍服に着替えはじめる。せまくて着替えにくそうなんで、となりにすわってた部下が手伝おうと手を伸ばすと、ぴしっとはねのけ、いきなしドナる。
「さわるんじゃない! わたしの体にふれることは許さん! なんだねキミは!」
だもんねえ・・♪ 右眼の下に大っきい傷あとまで作っちゃって、すでにして酷薄なナチ将校のU世そのもの。
いいわ〜あああ☆〜☆〜☆:o(T▽T)o:


こっからはもう、やりたい放題。マッカラム様本人の演技も、野沢那智さんの吹替もノリノリ。たまにはこういう徹底的な悪役もやってみたかったんだよね〜! と、わくわくしてた気配・濃厚。

イリヤってば、「施設費や研究費を出したのはウチだ」といばりまくる、スラッシュの派遣社員みたいの(笑)をぶっ叩き、細い竹の杖(?)のをつねに脇にはさんで歩き、下っぱの部下をひょいとあごをしゃくって使うとこなんざ、た、たまらぬ・・☆
ネクサーの父の友人で、やはり元ナチ将校のガーニアス元帥なぞは、すっかり信用してしまい、「きみは顔だちも、声も、親父に生きうつしだねえ」などと眼を細めている。
れいの科学者が刑務所脱走に使った洗脳機の、巨大なのが、すでに完成している。まず手はじめに、アメリカに向けて人々を洗脳しようという計画が、ちゃくちゃくと進んでいる。
やがて、あの女性カメラマンを助手にして、ナポさんが敵アジトに潜入してくる。
疑われないようにナポさんがイリヤにとびかかると、イリヤ、いきなり張りたおし、手にもった竹の杖でナポさんのあごをぐいと押し上げ、「私のやりかたで、じっくり痛めつけてやろう。ソロくん、今日がきみの命日になるんだ」・・。この時点で、巨大洗脳機でのアメリカ攻撃まで、あと約1時間。

疑われまいと、ガーニアス元帥と、スラッシュ派遣社員の前で、イリヤはナポさんの頭に電極をつなぎ、その1時間いっぱいかけてじわじわ電気拷問する。(この立場の痛々しさが、またよい・・☆)
「面白い見ものだが、アメリカ攻撃まであと数分なんだから、いいかげんに殺してしまえよ」と言われるが、「いや、わたしのやりかたでなら、最大限に苦痛をあたえられる。みなさん、わたしにかまわず、先に洗脳機のある部屋へ行っててください」とイリヤはねばる。ナポさんは息もたえだえに「もう・・これ以上は耐えられないよ・・」とつぶやく。
とうとうガーニアスたちが、「それでは先に行っていよう」と部屋を出ると、イリヤ大急ぎでナポさんにかけより、「噛んで! 強く!」とささやきつつ、仮死になる薬物のカプセルを噛ませる。そばで縛られてる女性カメラマンが、ナポさんがほんとに殺されたと思い、絶叫する。ガーニアスたち、それを聞きつけ、あわててひきかえしてくる。
イリヤ、ナポさんにバケツの水をぶっかける。かれは歯のあいだに隠しもった毒物で自殺をはかったらしいということになる。
ガーニアス「もう気がすんだろう。さあ、(巨大洗脳機のある部屋へ)行こう」
イリヤ「いや・・もう少しお待ちください。(陰険にふくみ笑いし)まだ、あの娘が残っておりますから」
ガーニアスも笑いかえし「まったく、親父そっくりだな・・」
こんどこそガーニアスたちが立ち去ると、イリヤは女性カメラマンを自由にしてやり、ナポさんに覚醒剤の注射を打つように、めざめたら電気の配線図をわたすように、と言い残して、ガーニアスたちのいる部屋へと立ち去る。女性カメラマンに頭の電極をはずしてもらいつつ、ナポさん一言。
「あいつ・・サディストか?」・・・・・・・f(^ー^;


あとはナポさんと、女性カメラマンが装置の電源こわしまくり、とどめにイリヤがマシンガンでそこらじゅう射ちまくる♪ という大サービス・カットつきで、めでたしめでたし。
ラストで、イリヤがいつものダークスーツすがたに戻ったとき、「あ、惜しい・・!」とまぢ思った。
ずーっとあの軍服着ててほしかったくらい・・☆ はぁぁ・・えかった〜c=(^.^)
アメリカどころか、世界なんぞいくらでもさしあげましてよー!! と、本気で思ったよ。

・・と、ここまで書いて読みかえしてみると、けっこうエグい内容みたいにも思えるけど、そこは『ナポ・ソロ』、いつもどおり脳天気なサラッとした作り。ここはいちばん、マッカラム様の演技力をぞんぶんに楽しむべし! チャンスあらば、ぜひごらんあれ。眼の保養ですぜ〜(^.^*)
この回、ナポさんもなかなかヨイんだ♪ とくにお風呂に入ろうとしてるシーンの、水色の湯上がりガウン着て、なぜか足もとは白靴下に黒靴はいて、そのすがたで敵と格闘するとこがツボでしたわ。
しかし・・第4シーズンもこんなレベルで来られちゃ、息つくヒマもないなあ・・うれしいひめい☆
03.10/21記
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